序章

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ここで、このバランタジアとアルバスト王国等について説明しよう。  バランタジアは人間が住む『地界』と魔族が住む『魔界』によって出来ている。  魔界と言うと悪魔達の巣窟の様に思えるがそうではない。  この世界では魔力を持つ種族の総称として『魔族』と言う。  そして、俗に言う精霊や天使等を『聖魔族』、負や邪の力を司る魔王の配下の魔族を『悪魔族』と言い分類している。  この魔界では聖魔族と悪魔族が境界を作り共存している。  一方、『地界』通称人間界ではそれぞれの国が、貿易で栄える商人や作物を作り政経をたてる農家、国を守る騎士やそれらの人々を統べる王族等によって出来ている。  国によって特色等は違うがそれは人の世、当然の事と言えよう。  この地界と魔界は表裏一体の関係であり、『時空穴』と呼ばれる特集な力場を通っての行き来がある。    そんな地界の一つにアルバスト王国はある。  大陸の中央に位置しているが、回りの国同士の交通拠点として始まった為、中央に位置するにしては小さな国と言える。  だが、小さいながら様々な国の文化、人種、道具や生活感が組み合わさり、不思議な活気と共に急速に繁栄していき、他の大国に負けず劣らずの強国へとなっていった。  その様な国だからこそ、他とは違った軍隊を有していた。  では次に、その軍隊を説明していこう。
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