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はしゃいでるし。可愛いなぁ。
もし、こいつと付き合ったら、二人で買い物行って、でも、こいつ掃除下手そうだから、掃除は私がしてやって…、うわっめんどくさ。
でも、寝泊まりするなら彼氏の部屋が良いな。そのためには、掃除は必須。汚い部屋なんて絶対に嫌っ!!
「………瀬奈っ!」
わっ、と驚いた。いきなり声をかけられたら普通驚くものだ。それとも…。
「今なに考えてたの?」
言葉とは裏腹に笑顔のやつ。もし、こいつと付き合ったら、を考えてたなんて口が裂けても言えない。
まるで見透かされたみたいで、心臓が跳ね上がった。
「な、なんでもないわよっ」
「俺な…」
息が詰まって苦しい中、なんとか言葉を発した。そのことに少し安堵した。
「お前のこと考えてた」
なっっっ!!!?
――なんてことを言うのよ、こいつは!!
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