✨。悲しみの世界から。✨

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って聞いてたけど、返ってくる言葉はいつも同じ。 「うん。」 だけ。決して好きと言う言葉は、出なかった。 しつこく聞くと、嫌がった。 それだけじゃない。デートの間も、拓也の携帯は何度も鳴っていた。 そんなことなかったのに…。 『誰?』 って聞いたことあったけど 「友達」 って言われてすぐに会話が終わってしまった。 “友達って誰?” って聞き返したかったけど、うざいって思われたくなくて、言葉を飲み込んだ。機嫌悪くされたくなかったし、きっとそんなこと聞いちゃだめな気がしたの。けど…。あの日はそうぢゃなかったよね。 『拓也…遅いな。』 人が行き交う駅前、あたしは拓也を待っている。 今日は拓也と出かける約束をして、10時に待ち合わせしたのに、もう10時30分をまわっている。時間、間違えたかな…。最近の拓也はいつも遅刻をしてくる。あたしはいつも先にきて、拓也を待ってる。 いつも待ってばかり…。本当に待っている時間とゆうのは、どうしてこんなに時間が長く感じるのだろう。時計を見るたびに時間はあまり変わらない。苛々する…。あたしは我慢が出来なくなり、拓也に電話をかけた。 「…電波の届かないところにいるか、電源が入っていないためかかりません…。」 『は!?』 拓也何してるの? その後も何度か電話をしたが全く繋がらない。あたしはどんどん募る苛々にどうしていいかわからず、拓也にメールを入れて、そこら辺のファミレスに入った。帰るわけにも行かないし、もしかしたらあと少しで拓也が来るのかもしれない、そう思った。 もう少し待とう…。 もう少し…。 もう少し…。 そう思っているうちに、もう11時30分になろうとしていた。あたしはもう2時間拓也を待ってる。 “何やってんだろう…あたし一人で馬鹿みたい。” もう一度だけ電話して、出なかったら帰ろうと思い、ケータイを手にした。すると、ケータイが鳴った。あたしは慌ててケータイを開いた。拓也から電話だ。 『もしもし?!』 「ごめん!友達から電話きてさ~ずっと切らしてくんなくて…。ごめん今着くから。ぢゃ。」 『ちょっ…』 “え…嘘ついた…?”
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