二次元空間

シンデレラ

その 少年は 意地悪な

お姉さん達に いじめられ

てばかりでした。

「またシンデレラに 彼氏取られたのよ！ いい加減にしてよ💢」

「とっとと洗濯してきな」

「ったく・・・自分で 管理してないから悪いんだろ」

シンデレラは長い前髪を 書き上げ 溜息をついた。

帰ってくると 部屋が騒がしい。

「そっちひっぱって」

「この靴でいい？」

「何やってんだ？」

3人で取っ替え引っ替え

「王子様の舞踏会に行くのよ」

「あんたは 家でお留守番」

「じゃねっ 行ってきます」

王子って そんなにカッコイイのか？

・・・会ってみたいかも

でも服 ねぇな。

そこに妖精がやって来て 服とガラスの靴をくれました。

歩きかよ・・・

お城に着くと 王子様が

けだるそうに 椅子の上に

踏ん反り返っていました。

「だーかーらー 私は二次元にしか 興味無いのっ」

「その辺の女よりかわいいもやしがいい！」

王子と目が合った

猟奇的な目が合った

怖ぇ ！

「そこの君！ 待ちたまえ！」

ガラスの靴で全力疾走した。
階段で片方脱げて 落としてしまった。