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『龍義!お前はもう立派な大人なんだから一回でも外には出ろ!』
そうです。
龍義は生まれて一度も外には出ていない。
しかしそれはいたって普通の事だ。
反対に外に出たことがある人が珍しいぐらいであろう。
『だからそんな危険な事しても、外は何もないんだってー。』
険悪な顔つきで私に言う。
『おじいちゃんも周りからおかしい人って思われてるの知ってる?』
『はぁ!?』
私は意味が分からなかった。
っと同時に腹がたってきた。
『だってオレがちっちゃい時からずっとその変な物着てあの公園に行ってるだろー!しかも……』
『しかもなんだいってみろ!!』
せっかくプレゼントした遮断スーツを変な物呼ばわれしたあげく、私まで
変人扱いをされては我慢の限界だった。
『………』
『何だ!しかも何だ!そこまで言ったら早く言わんかぁぁ』
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