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『しかも…ただでさえ、おじいちゃん右足がないから、オレの友達からいっつもお前のじいちゃんまた自分の右足探しを始めてるぞ!って馬鹿にされたメールがくるんだぞ!』
先程とは別人のように、唾を吐きながら叫んできた。
私は何年もこの事を我慢していたのだと思い怒りを沈めた。
しかし、そんな事で怯んでいるような男では駄目だと思い私は負けず話を続けた。
『龍義。お前はそんな事でいじけてたのか!?
オレはこの足の事を馬鹿にされても何とも思わんぞ!
逆にこの足を馬鹿にする奴の事を可哀相に思う。もっと自分を持て!!』
『恥ずかしくないの?不便だから嫌とは思わないの??』
たたみかけるように龍義は言い続けた。
『オレはこの足を誇りに思っている。』
…………
『………グハァァァァ』
自慢げに言い放った私の顔が面白かったのか、片足の無いことを誇りに思うなんて台詞にウケたのか分からないが龍義は顔を真っ赤にして笑った。
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