28人が本棚に入れています
本棚に追加
それから時は過ぎて、夏休みが近づいていた。
あれから漆黒の月は何も仕掛けてこなかった。
幸也は学校に相変わらず登校していた。
前と変わらず話しかけてくるから、源吾がずっと横に居てくれた。
「もうすぐ夏休みだね♪皆でどっか行こうよ。」
定番となった屋上で僕は源吾たちに提案する。
「良いね。だったら僕たちの家に泊まりに来る?」
雅人からの申し出に僕の顔はキラキラしていたと思う。
「良いの!?わぁ。泊まりなんて初めて!」
「大歓迎だよ♪じゃあ、夏休み中泊まる?」
喜び過ぎたのか、真理亜の言葉をあんまり聞きもしないで何回も頷いていた。
「じゃ、決まりだね♪」
あ、でも……
「僕たちの家って皆で住んでるの?」
「うん。一緒に居た方が楽だしね。嶺樺さんも一緒だよ。」
僕の質問に答えたのは雅人。
何か役割でも出来てるのかな?
質問とかに答えてくれるのが雅人で、提案とか話し相手になってくれるのが真理亜、あんまり話さないけど一緒にいてくれるのは源吾。
こう考えると綺麗に分かれてるなぁ。
そうして僕は泊まりにいくことになった。
最初のコメントを投稿しよう!