第一章

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それから屋台作りだ。 木材を長さを測ってノコギリで切る。 僕も木材を一つ貰い、長さを測ってノコギリで切ろうとしたが、源吾に取られてしまった。 「やるってば!」 「危ないから退いてろ。」 いくらやると言っても、変わってくれない。 仕方なく、他の人に変わって貰おうとすれば、源吾から睨まれるらしく無理だった。 その後はただ見守るだけ。 「暇。」 「だろうな。」 「うぉ!居たのか、幸也。」 横にはいつの間にか幸也が居て、二人でずっと話していた。 その様子を源吾が密かに見守っていた事を僕は知らない。 何日か続ける内に屋台は形になり、材料も揃った。 明日が文化祭。 そんな日に一枚の手紙が僕の元に届いた。
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