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文化祭では、意外とシンプルなうちのクラスが人気だった。
真理亜が呼び込みすれば、男子が来る。
雅人が呼び込みすれば、女子が来る。
源吾が汗を流して屋台で焼きそばを作っていれば、客が増える。
何か凄い構図が出来上がっていた。
その様子についていけない僕は一人で回る事にした。
三人は忙しそうで僕が離れていくのに気付かないようだった。
幾つか店を回り、サービスもして貰った僕は満足して時計を確認した。
10時50分。
もうすぐで約束の11時だ。
僕は三人に見付からないように屋上に向かった。
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