第二章

2/7
前へ
/76ページ
次へ
文化祭では、意外とシンプルなうちのクラスが人気だった。 真理亜が呼び込みすれば、男子が来る。 雅人が呼び込みすれば、女子が来る。 源吾が汗を流して屋台で焼きそばを作っていれば、客が増える。 何か凄い構図が出来上がっていた。 その様子についていけない僕は一人で回る事にした。 三人は忙しそうで僕が離れていくのに気付かないようだった。 幾つか店を回り、サービスもして貰った僕は満足して時計を確認した。 10時50分。 もうすぐで約束の11時だ。 僕は三人に見付からないように屋上に向かった。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加