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後ろから突如として聞こえる声に驚き、後ろを振り向くと一人の美青年が立っていた。
「誰だ!?」
幸也は警戒体制になり、僕を引き寄せる。
「おやおや。ダメですよ?か弱いものには優しく接しなければ。」
美青年がそう言った直後、僕は美青年の腕の中に居た。
「なっ!?」
「私の名は嶺樺。嶺樺風梛(レイカフウナ)。あの子達の上司という所ですか。」
暢気に話す嶺樺さんに呆気にとられるが、幸也は流石に不味いと思ったのか消えてしまった。
「覚えてろ!嶺樺。必ず澪夜は貰いに行く。」
そう言い残して。
暫く呆気にとられたが、直ぐに我に帰り皆の方を見ると既に皆は嶺樺さんの足元に居た。
「皆!」
急いで、皆に治癒をかける。皆はあまりの痛みに気絶していた。
傷は完治し、先ほどまで苦しそうに歪めていた皆の顔は普通に戻っていた。
「よかった。嶺樺さんありがとうございます。」
ほっと一息つくと、横に居た嶺樺さんにお礼を言った。
「いいえ。この子達の面倒を見るのも私の仕事ですから。帰りましょうか。」
にっこりと笑って言う嶺樺さんに頷くと、皆の体が光出す。
眩しくて目を瞑り、次に目を開けたら学校の屋上に居た。
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