第一章

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HRの後の休み時間。 本来なら皆は友達と話したり、次の授業の用意をしたりしているのだが、今日は転校生が三人も来てる。 皆、その三人の周りで質問などを繰り広げている。 となると、間にいる僕は必然的に人に挟まれるのでその場を出て、その光景を眺めていた。 チャイムがなるのも気付かない奴が多く、先生が入ってきたら慌てて席についていた。 授業中、一枚の紙切れが雅人から回ってきた。 内容は今日、昼御飯を一緒に食べないか?って事。 僕は良いですよとだけ答え、授業に集中した。 後からの紙切れには、源吾と真理亜も居るから四人で食べよう。話もあるし。と書かれていた。 話?だったら幸也には悪いけど、外れて貰おう。 昼休みに入ると皆から誘われていた三人だが、先約があるからと断っていた。 「澪夜。一緒に食おうぜ。」 「ごめん。今日は無理。」 幸也の誘いを断ると、丁度良いタイミングで雅人がよびにきた。 「では、行きましょうか。」 「どこ行く?やっぱ屋上かなぁ?」 雅人の声で立ち上がると、真理亜の言葉で屋上に向かった。
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