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アイランドの経営は、もちろんかなり順調だった。
しかし、神オーナーは不満だった。
オーナーは、研究室からアイランドを見下ろしている片平に近寄った。
「開発を始めた時はこんなに上手くいくものとはおもわなかったなぁ」
「えぇ、全くです。」
片平は頷きながら答えた。
「ところで、片平」
オーナーは、声を一段さげていった。
「はい?」
片平は違和感を感じながら答えた。
「リオレウスは、いつ完成するんだ?」
オーナーは聞いた。
片平は血相をかえ、
「そっ、そんな、あれは危険種に載せておいたはずです。実験で一度は完成しましたが、手に負えないため断念しました。このことは、あなたもご存知でしょうオーナー?リオレウスがどれだけ強暴かあなたと私が一番理解してるはずです。」と答えた。
「わかっとる、だが一匹だけなら手に負えるだろ?」
「えぇ、まぁ…ですがしかし」
「しかしとか、理屈はいらん!!出来るか、出来ないか聞きたい。出来るのか?」
「出来っ………ます。」片平は渋々答えた。
「結構。では、早速やってくれ。」
「はい。」
片平はラボに戻り、ラボの奥にあるドアの前の機械にパスワードと指紋、目を認識され、シークレットルームにはいった。
片平、貯蔵庫から血液の入ったカプセルを取り出した。
「リオレウス」と書かれたカプセルを…
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