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そんなことを考えていると、俺の名前が呼ばれた。
慌てて返事をして立ち上がると、周りがざわついていた。
俺、何かした?
男子1「あいつ可愛くない?」
男子2「女だったらもろタイプなんだけどなー。」
そんなことが話されていると知らない俺は、急いでマイクの前に立った。
ざわめきは消えない。
もともとキレやすい俺は、ざわめきに絶えきれず生徒全員に向かって怒鳴った。
葵「うるせぇんだよ!!ちったぁ黙りやがれ!!」
シーン
葵「広川 葵だ。今年からよろしく。ニカッ」
皆顔が赤い。
風邪かな?
葵「なんにも考えて来なかったからこれで新入生代表の挨拶を終わります。」
それだけで生徒全員の心を奪うには十分だった。
沈黙の後、体育館が割れるような拍手に包まれた。
俺、そんなにいいこと言ったか?
自分の席に戻ると黄が話しかけてきた。
黄「お疲れさん♪大人気だねぇ♪」
俺は何のことか意味がわからなかった。
葵「何が?」
黄「普通気づくと思うんだけど;;」
呆れたような声で黄が言う。
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