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智也「俺を呼びだしたのってお前?」
葵「はい。飯倉先輩にお話しがあって…。」
自分の声が段々小さくなるのを感じたが、気にしないことにした。
智也「じゃあ、早く言って。俺、引っ越しの準備で忙しいから。」
引っ越しという言葉を聞いて、私の決意は固まった。
葵「入学した時からずっと好きでした。飯倉先輩は覚えてないと思いますけど、あの瞬間私は飯倉先輩しかいなって思ったんです!!」
智也「こんな俺を好きになってくれてありがとう。でも、俺男が好きなんだ。」
胸に手を当てて切なそうな顔で下を向く先輩…。
葵「へっ?;;」
びっくりし過ぎて変な声が出てしまった。
まさか…嘘でしょ?
智也「俺は男しか愛せない。だから、お前も俺なんかやめて他にいい男捜せ。」
そう言って智也先輩は去って行った。
私はただその場に立ち尽くすことしか出来なかった…。
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