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黄「そうよ!!男子校に行くんだったら、自分の身を守ること、女言葉を喋らないこと、女だってバレないようにしなきゃダメなんだから!!」
葵「わ、わかった!!先輩に会う為に私頑張る!!」
黄「その意気よ!!じゃあ、今日から修行開始ね!!」
葵「了解!!」
それから一年間、私と黄は血の滲む様な努力をした。そのおかげで、私いや、俺はどこから見ても男に見えるまでに成長した。
そして、今日が剴光男子校の入学試験…。
俺は、剴光に受かる為に体だけではなく、勉強のほうも頑張った。
黄のお父さんは本当にいい人で、何も聞かずに私に剴光の入試を受けさせてくれた。
きっと黄が色々言ってくれたと思うんだけど…。
黄「おい、葵!!入試始まっちまうぞ!?何、一人の世界に入ってんだか;;」
葵「ああ、ごめんごめん;;ついに剴光に入れると思うと感動しちゃって;;」
黄「まあ、その気持ちもわからくもないけど、まぢで時間ヤバいんだって;;」
葵「走るぞ、黄!!」
黄「はぁ、わかったよ;;」
俺達は剴光まで全速力で走った。
この一年、辛い修行に絶え、俺と黄の体力は男にも劣らないくらいになっていた。
それに、胸にはサラシを巻いて、髪もショートにした。
これで、俺達が女だってことは誰にもバレない!!…と思う。
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