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「マスターはいつもこれでズバズバッとやってるんだよね」
聖剣を鞘から抜き、刀身を眺めた。光が反射して銀光している。
「うーん、見た目は別に普通の剣だけど、特殊な力を持った剣なんだよね」
そうなのである。聖剣なら天使を、魔剣なら悪魔を斬りつけても外傷を与えることはできず、ただ斬られたと錯覚させるだけという、摩訶不思議な剣なのである。ただし、聖剣で悪魔、魔剣で天使なら話は別。
「解説お疲れ様」
はいどうも。
「……てやっ!!」
法則を無視した行動ののち、ルカは急に聖剣を振り回し始めた。
「ほっ!やっ!せやっ!!」
とにかくブンブン振り回した。
「いい調子♪ルカも案外剣の才能があるかも♪」
機械に才能というのがあるのか?という話は置いといて、次の瞬間、渾身の力を込めて振り下ろした。
そして、パキンッと不吉な音がした。
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