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「またですか…隊長!!」
そんなイジメの現場にコロシアムの入口から一人の女性が現れ少し大きめの声で叫んだ。
その声に三人のイジメが止まりその中心から反応があった。
「あら、どったの副隊長?」
「失礼します…隊長、少しご報告があって参りました」
イジメを行っていた三人に頭を下げると、若干ボロボロで座り込む優乃の前に立ち数枚の書類を手渡した。
「ゆ、優乃…あの人は?」
「時瀬君、辛いならあんまり喋ら無くていいよ…えっとね、私達が勇者隊ってのは言ってるよね、おかしいと思わなかった…隊長だけ八人だけ集めて勇者隊とか名乗ってんの」
「勇者隊って名前自体が変です隊長」
「うるさい、そこちゃちゃ入れるな! ほらそこの二人も怒って…ない、こら頷くな!!」
部下には馬鹿にされ、仲間(友達)に裏切られた形になった優乃は拗ねてふて腐れる。
話しを聞いている途中だった時瀬は慌てて優乃のご機嫌取りを始める。
「ま、まってくれよ優乃…そんな中途半端じゃ続きが気になっちまうよ、それにさ世界幾つも救ってきた優乃達は勇者じゃん、勇者隊っての間違ってないし俺はかっこいいと思うぜ、こうなんつーか少年心をくすぐられるっていうか…」
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