プロローグ

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「みんな、聞いてくれよ」 白い花が、月明かりに照らされて花開く。微風が、儚いその花弁を揺らした。新たな旅立ちを祝福するかのように。 「オレ、絶対将来冒険者になる!」 草むらに横たわり天を仰ぎながら、少年――ラントは言った。 「じゃああたしも。ラント一人じゃ心配だし」 「なら僕もだな」 「みんなぁ、ディーネ置いてかないでよぅ」 そこにいた三人の少年少女も続いた。 「な、何だよ!オレが頼りねぇみたいじゃんか」
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