地球のモビルスーツ

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地球軍・フロリダ基地 MSハンガー 整備クルーがせわしなく働く中、二人の男がMSを眺めながら話している。 地球軍兵士A 「これで火星の奴等の鼻を明かすことができるんですね!!」 見るからに新兵と分かる男ー少年と言った方がしっくりするーが意気込んでもう一人の男に話し掛けた。 地球軍兵士B 「それは、この機体を任された我々によって決まるのだ。へたに扱うことしか出来なければ、敗戦は確実となる。ネッド少尉の腕前しだいと言うわけだ(笑)」 上官風の男は、武骨な顔にたくわえた豊かな顎鬚をなでながら、からかう様に言った。 ネッド少尉と呼ばれた兵士はその言葉にうんざりするような顔をした。 ネッド 「分かってますよ、アレイズ少佐ぁ。そのために訓練したんじゃないですか。」 アレイズ少佐はわかったわかった、とネッド少尉の頭をポンとなでた。 アレイズ 「そうだな。まったく少尉の言う通りだ。あんなに厳しい訓練を受けた少尉が、しくじるはずもないな。」 アレイズは、見るからに軍人と分かる顔に、とても穏やかな表情を見せた。 その光景は上官と部下と言うよりは、親子が喋っているような印象を受けた。
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