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そんなやり取りの最中…。
ビー!ビー!ビー!
基地内のサイレンがけたたましく鳴った。
その瞬間、二人の表情は今まで見せていた和やかなものではなく、戦いに挑む戦士のものとなった。
『エマージェンシー!エマージェンシー!総員第一種戦闘配置。第5機動小隊は出撃して下さい!繰り返します…』
第5機動小隊
ネッドとアレイズの所属する、MS部隊である。
この小隊は他の部隊とは少し違っていた。
試行生産型MSの実戦におけるデータ収集を目的とされた部隊であるため、通常の小隊とは意味あいが違っていた。
―モルモット隊―
それはフロリダ基地の誰もが認識していることだった。
この2人もそれを知らない訳ではなかった。しかし、それが苦痛にはなっていない。
むしろ自分達のデータが味方を救うと信じ戦い続けているのだった。
今回も例外ではない。
2人は考える間も無く、自身のMSへと走り出した。
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