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―――――…
―――…
「マリアpx.はいたか?」
堪えきれない笑みを浮かべながらキラは部下に尋ねる
「はい。799周辺で反応を認めました。回収に向かっています」
「歌が聴こえた所もマリアpx.の近くだったな…そのまま船を向かわせろ」
「は!しかし、トルティカの領土侵入許可は…」
キラが横目で睨むと、部下は一歩下がり船を南下させた
―…―…
キュインキュインキュイン
突如、甲高い器械音が村に響く
ガーカカ…ジジ…ジ
「ティル…此処は危ないわ」
「え?」
耳に通信機を当てながらユリサ女王が言った
「トルティカ領土内に何処かの船が入ってきたみたい…きっと西軍だわ」
「え、でも危ないって?さっきの音は…」
「西軍が正式に領土攻撃信号を送ってきたみたい」
ユリサ女王が空を見上げると、薄暗い中に赤く光る点滅信号が見えた
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