はじまりは 潮風そよぐアルニ村

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なんだ…?   ここ、どこだ?     建物の中をエレベーターで上がっている。   横には、金髪に赤い服を着た女の子と、鎧を纏った剣士。   …RPGですか?   『さぁセルジュ!ぼさっとしてないで行くぞ!』   『そうだぞセルジュ。こんな所でもたもたしてる暇はない』   『あ、あぁ…ごめん』   とりあえずエレベーターから下りたけど…何なんだ?これ。   『よーし!待ってろヤマネコ!今日という今日はお前をぶっ倒してやる!』   タチの悪い夢だなぁ…早く目覚めないかなぁ     あちこち建物の中を走り回り、スイッチみたいなのを押して…って何かロボットいますけど!?   『行くぞセルジュ!グレン!』   『うぉぉぉっ!』   ちょ、コウモリはいいとしてロボットはないでしょ!!   …っていうか君達刃物だけど僕スワローって!!船漕ぐためのやつだよコレ!!普通壊れるよ!!   『バーニング!』   『エアーソーサー!』   うわー…エレメントぶっ放してるー…僕出番無くない?     ♪~♪(勝利)     『全く、何やってんだセルジュ!ちったぁ戦えよ!』   『どうしたんだセルジュ?具合でも悪いのか?』   『いや、大丈夫だよ。ごめん』     それより…なんか嫌な予感がする。僕の予感ってよく当たるんだよねー…     転送装置みたいなのに乗って、最上階へ。   大きな扉の前で、ものすごい胸騒ぎ。   開けちゃいけない、と頭が言っているのに。   開けなきゃ、と手が勝手に動く。   開いたその先に見えたのは…     崩れ落ちる、金と赤…  
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