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「セルジュ…」
…ん?
「セルジュ…」
…誰…?
『セルジュ!いつまで寝てるの!』
『うわぁぁっ!!』
母さんの怒声で目が覚める。…まぁ、いつものこと。
ブラインドを上げてみると、眩しい太陽が注いできた。
『いい天気だなぁ』
とりあえず部屋を物色だ☆←
ベッドからへそくりとー
あとエレメントが何個か…
『さて、下に行くか』
母さんがやれやれといった感じで僕を見る。
『やっとお目覚めかい?お天道さんはとっくに上に上がってるよ』
『ん~…なんか変な夢見ちゃって』
『子どもじゃないんだから。あ、そうだ、あんたお隣のレナちゃんと何か約束してなかった?せっかく来たのにあんた寝てるから…』
レナと約束…?
嘘だッッ!!←
…ごほん。
『あ~!ヤバい!忘れてた!行ってきます!』
『やれやれ、誰に似たんだか』
すっかり忘れてた。
コドモ大トカゲのウロコでネックレス作ってやるって言ってたんだっけ。
…てかトカゲのウロコ剥がすとか残酷!←
『レナ!ごめん!』
とりあえずレナがいる桟橋にたどり着く。…あぁ、ご立腹のようで…
『セルジュ~!あんたが起きないから悪ガキ共の子守するハメになったじゃない!罰として一人でウロコ取りに行って!』
『え~!そんなぁ…』
『なんか文句あるの!?』
『…ありません』
寝坊した僕に文句を言う権利はなかった(泣)
『じゃあウロコを3枚集めたら、オパーサの浜に来て!』
『りょーかい~』
あんまり気乗りしないままトカゲ岩に行く僕。
これから運命が変わるなんて、知る由もない…
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