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これを契機に美作は新進気鋭の陶芸家として世間に名を馳せるようになった。
美作の想いは結実したのである。
が、その反面一一
バーのカウンターに頭を打ちつけていた美作がふらり起き上がる。
「酒だ、酒をくれ」
そういうと美作はまたごちんと頭を打ちつけた。
そこで話が終わるならまさにハッピーエンドなのだがそんなことならここに来て普段よりタチの悪い酒を呷ったりしない。
世間の評価が日に日に高まっていくのとは裏腹に、師匠の美作に対する評価は落ちこんでいった。
いや、そうではない。
美作の作った器は評価すらしてもらえなくったのだ。
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