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正体不明の力だと恐れられていた魔族の力が自分達と同じ物だと気付いた人間達は現在魔族に対抗するために力を得るのに必死だ。
国同士の争いは減り、国は自らの力を得ることに必死になった。ホンギスタン同盟国の古代魔法、ディスサイト王国の新生魔法、そしてジェイスター帝国の錬金術。各国独自の技術を奪い合い、自らの力とすべく動き出した。その為時代は互いの国の情報を奪い合う時代へと移り変わろうとしていた。
「これで150っ」
タナスが振り上げた剣を真っ直ぐに下ろしてからレイドに言った。
「もう数えてられないっ」
二人とも肩で息をするようになってきている。
「そろそろ限界だな」
タナスのそれが合図となった。
「我、壁となりこの場を守り抜くことを誓う……炎壁」
タナスの呪文が完了すると二人の前に炎の壁が出現した。
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