リン=クリス強襲

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 クリスは剣を懐にぶら下げた鞘にしまう。  今日は凌ぎきったのは言えこんな戦法がいつまでも上手く続く訳がなくこれは今日にでも何らかの対策を練らなければならないだろう。  ハイトも同じ感想なのだろう真剣な眼差しで何かを考えている。  ことの発端はクリスだった。父親の命で議会に半ば無理やり参加した。父親ももう若くない。先を考えて長男であるクリスを後継ぎとして議会に参加させることは至極簡単な話だった。  しかし、クリスは政に興味や関心は薄く自分は生涯剣を振り続けるものだと思っていたとこに議会参加の話だったので戸惑った。  政など弟のギルにでめ任せておけばいいものを何故わざわざ私なのだと、クリスは父親に直訴しようとも思った。
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