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いや、天使に就職した覚えはありませんがね。
何を思ったのか、イケメン殿は口に自分の指を当てて指笛を吹いた。
ピィーっと指だけで出る音にもかかわらず、結構な音量のそれは、よくコンサート会場や野球場で聞くやつだ。
「へー指笛吹いてるのこんな近くで見たの初めて…って、何ですかこの人達!?」
ほんとどこから現れたのかもしれない程の人数の人間が現れ、私の腕をむんずと掴んだ。
しかも普通の人間じゃない、軍服のようなものを着ているのは、萌要素としてはスルーしがたいが、なんというか、皆さんマッチョメンだ。
子供のウエストぐらいありそうな腕の筋肉に包まれて、暑苦しいけど胸がときめくのは何故かだ!
「てめー!イケメン王子!どうゆうつもりだぁあぁあ!!」
「不法入国者を見つけたから、拘束するのは当然だろう」
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