腐女子 時々 魔王さま

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競馬場に居るような立派な馬に乗せられた時は、流石の私でもおかしいと思った。 「何故に今どき馬?車は?コンクリートの道路は?」 マッスルシートベルトよろしく、後ろから筋肉だるまの兵士ちっくな人にホールドされて、不規則に揺れる馬の上から、近くなった街並みを眺めた。 うぷ、筋肉酔いしそう。 「とりあえず宿に戻る、そいつも連れていけ」 「ですが陛下、このような人間を連れていくなど、陛下の身に危険が及びます!この場で打ち捨ててでも…」 「人間の一人や二人、構わん」 車酔いならぬ馬酔い…いや、筋肉酔いか、なんとも気分が悪い時、直ぐ横に馬に乗ったイケメン殿がつけてきた。
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