125人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっと、あんた達!!」
いきなり二人に怒鳴り散らす女性。
(なんや?この姉ちゃん。こっち見た途端に顔しかめて怒鳴って?)
(お前、この人に何かした?)
(するわけないやろ!!)
女性に聞こえない声で話す二人。
二人共、この女性とは接点は無く、いきなり怒鳴り散らされても理由が解らない。
「この軽トラの持ち主は?速く答えなさい!」
哲雄の軽トラを指差しながら二人に問う女性。
当然、哲雄が挙手して女性に近づく。
「ワシがキャリィの持ち主やけど…あんたは?」
「その前に、あなた。今日の朝、赤の180SXとバトルしたわよね」
「ああ、したで。それが、どないかしたん?」
「あの180SXには私の弟の秀雄が乗ってたのよ」
「はぁ…」
「よくも秀雄をコケにしてくれたわね!この怨み、秀雄に代わって私「平坂巴」が、あんたにそっくり返してやるわ!」
(ええー!?どんだけブラコンやねん。この姉ちゃん!?)
「拒否権は無いわよ!!さっさとクルマ、スタート地点に並べなさい!」
(マジかい…)
こうして、強引にも西浦哲雄(DA52T)VS平坂巴(S15)のバトルの火ぶたは落とされた。
「冗談やないでマジで…」
最初のコメントを投稿しよう!