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学校に行く気は無い。
起きたら昼で、煙草が無かったから買いに行っていただけだ。
そのまま行こうかとも思ったが、鞄を持って無かったから諦めた。
二階に上がり、自分が借りている部屋の戸を開ける。
鍵は面倒だし、取られる様な物も無いからかけていない。
「はぁい」
さっきの金髪紫ドレスが居た。
手をひらひら振りながら、冷蔵庫に入れてた筈の缶コーヒーをえらく不味そうに啜っている。
「どちら、様……でしょうか……?」
「その内解るわよ、とりあえず……早速だけど、一名様ごあんなーい」
とりあえず誰か訊ねて見た所、女性はそう言いながら指を鳴らした。
「………………え?」
そして、突如として身体を浮遊感が襲う。
「あー………………」
何だか良く解らない内に、自分は目玉やら手やら標識が浮かぶ穴を落ちて居た。
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