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緑色……妖夢と呼ばれた少女が、刀を引っ込めた。
「あ、幽々子様……賊を捕らえましたが、どうしましょうか?」
そして横に向いたのに釣られて、自分も首を横に向ける。
……偉い美人が居た。
青色の和服にふりふりを付けた様な良く解らない服を着て、頭には変な形の帽子。
そしてやたら明るいピンク色の髪。
そんな美人が、丸い物体を周りにまとわりつかせながら、空中をふよふよと効果音の付きそうな感じに飛んで来た。
……あぁ、これは幻覚か。
あんな明らかに人魂っぽいのをはべらせた女性が飛んで来る何て……何という馬鹿馬鹿しさ。
まさに夢。
いや、少女に刀を突き付けられた時点で夢だと気付けば良かったか……。
妖夢……さん?
の言葉が聞こえなかったのか、無言で自分の元に飛んで来る……幽々子様?
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