序章

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「キャー!!」 女の子はこの光景にびっくりし、悲鳴を上げてしまった。 「女の悲鳴? おいっ!ガキがこんな所で何してやがる!」 一人のブライトワーズ兵が三人のいる茂みに近付いて来た。 『殺される…』 三人は心の中でそう思いながら茂みの中でガタガタ震えている。 ガサガサ… 茂みの中からブライトワーズ兵の頭が出て来た。 「へへへ、見つけたぞ… さてと、どいつから殺そうかな?」 「貴様は馬鹿か? 死ぬのは貴様の方だ」 「何だと! げふっ!」 ブライトワーズ兵が振り向くと同時に血しぶきが飛んだ。 「大丈夫かい? 君たち」 「あっ…来ないで…」 三人は完全に怯えてしまい身を寄せていた。 フードの男は頭を掻きながら 「怖がるのは仕方ないか… あれ? 向こうの方、煙りが出ているな~」 三人は愕然とした。 「おい…あれ。 俺たちの村の方だよな」 「あぁ。そうだ… 急ごう!」 三人は村の方へと走りだした。
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