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「仕事休んでどうするつもりなんだ?」
「春樹に付いて行く」
間髪入れず愛菜は答える。
小柄な身体と幼い顔からは想像出来ない程に愛菜は頑固者で、一度言い出せば後には引かない。
「好きにすれば」
溜め息混じりに返事を返すと、再び箸を手に取り食事を始める。
重たい空気が流れ、数分間の沈黙が続く。
食事を済ませた春樹は立ち上がり、食器を重ねてキッチンへ運ぶ。
そのまま風呂場へ向かい、一日の疲れを取る為にシャワーを浴びた。
その間、愛菜も食事を済ませ、自らの食器を運び、いつも通りに全てを綺麗に洗う。
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