3023人が本棚に入れています
本棚に追加
携帯がいつもより早めの時間に鳴り、快眠を妨げる。
春樹は眠い目を擦りながら、携帯の電源ボタンを押す。
横で小さく丸まっている愛菜を起こさない様に、気を遣いながら静かにベッドから降りた。
普段と違う時間に起きるというのはかなり苦になるのだが、この日は不思議とすぐに身体全体も目を覚ましていた。
それだけ春樹自身が、名機達との対面を楽しみにしていたのかもしれない。
(台の有効期限が3年と決まっている限り、金を賭けて遊べるとはとても思えない。ゲームセンターへ行くって感覚でいいじゃないか)
春樹は興奮が湧き上がってくるのを抑える為、自分に言い聞かせる。
最初のコメントを投稿しよう!