開店

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  携帯がいつもより早めの時間に鳴り、快眠を妨げる。 春樹は眠い目を擦りながら、携帯の電源ボタンを押す。 横で小さく丸まっている愛菜を起こさない様に、気を遣いながら静かにベッドから降りた。 普段と違う時間に起きるというのはかなり苦になるのだが、この日は不思議とすぐに身体全体も目を覚ましていた。 それだけ春樹自身が、名機達との対面を楽しみにしていたのかもしれない。 (台の有効期限が3年と決まっている限り、金を賭けて遊べるとはとても思えない。ゲームセンターへ行くって感覚でいいじゃないか) 春樹は興奮が湧き上がってくるのを抑える為、自分に言い聞かせる。  
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