開店

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  二人は列の最後尾に並ぶ。 「凄い人だね。今日は何があるのかな?」 可愛らしい顔で春樹の顔を覗き込む。 「……言っても分からないだろ」 愛菜へ顔を向けもせず、誰かを探しているのか少し背伸びをした格好で、前方の入口付近を眺めている。 「あっそう……もう、喋ってやんないから……」 春樹と反対方向へ顔を背けると、一枚の紙切れがヒラヒラと飛んで来て、愛菜の服へ貼り付く様に止まった。 それを手に取り、暇つぶしがてら読んでみる。 (ラッキーッ!) 内容に頬は緩み、その紙切れを持っていた小さなバッグにしまった。  
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