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当然、その隣りの台に愛菜が座る事となるが、春樹にそこまでの冷静な判断は下せなかった。
4号機初期の技術介入時代を築いた代表機。
目押しに自信を持っていた春樹にとって、憧れさえ抱いていた機種。
他の事など考える暇などない。
「クランキー……コンドル? 生意気そうな奴ね」
愛菜は下パネルに描かれているコンドルを指差して笑う。
「まだ時間あるみたいだから、ちょっと他の島も見て来る」
春樹は愛菜を無視するかの様に、入って来た入り口と反対方向へ姿を消した。
「あたしといるのが、そんなにつまんないの?」
溜め息を吐きながら、中段に青7が揃ったリールへ視線を移した。
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