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小走りを止め、ゆっくりとコンドルのコーナーを突き進む。
開始を待っている客達は、老若男女と顔触れは豊か。
(この人達は理解して座っているのか? 確かコンドルは目押し出来ないと設定6でも負けるんじゃなかったかな……)
興奮は若干落ち着きを取り戻し、周囲を見渡せる程になっていた。
「どうだったの? あたしをほっとける程の興味があったんでしょ」
待ちくたびれた愛菜は、皮肉った口調で春樹を睨む。
「あぁ、出来れば全部打ってみたい」
席に座りポケットからシルバーのジッポーを取り出し、台をキープしていた煙草を咥え火をつける。
「普通の答えなんか求めてないんですけど」
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