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人々が立て続けに出ていた為、開いたままの自動ドアが僅かに震えている。
その震えは徐々に激しくなり、鉄が擦れ合う音が次第に大きくなる。
そして今まで眩しい日差しを注いでいた太陽の光が一瞬で消え去ると同時に、自動ドアは凄まじい勢いで春樹達の目の前にいた男の客を挟み込んだ。
「ギャァァァーーー!」
男は断末魔の叫び声を上げ、その体は上半身と下半身を真っ二つに引き裂かれていた。
鮮血が飛び散り、二人の衣服に付着する。
「きゃっ、キャァァァ!」
痙攣する下半身を見た愛菜は、堪らず叫び声を上げる。
突然の出来事に春樹も動揺を隠し切れない。
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