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休憩所はカウンターと真反対の中央部分に設置されている。
巨大な店内に相応しく、そのスペースはパチスロ店とは思えない程に大きい。
人々は出入り口付近に密集している為、三人は休憩所までスムーズに進む事が出来た。
寛ぐ場所であるので、当然誰もいる筈がない……と、春樹は思っていたのだが、隅の方でカウンターに背中を向けて一人だけ座っていた。
長髪が顔を隠し、男か女かは確認出来ない。
弘斗も気付いたのか、一瞬だけ視線を移してソファに腰を降ろした。
その横に春樹、愛菜と座る。
「変わった奴もいるもんだな」
弘斗は軽く笑った。
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