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「さて、ぶん殴りに行きますか」
弘斗は指を鳴らしがら立ち上がり、長い通路の先にあるカウンターを見つめる。
「行くぞ」
弘斗は先頭に立ってタコスロのコーナーを突進み、中央通路を横断しコンドルのコーナーへ入る。
春樹達は弘斗を追う様にして付いて行く。
そして三人は、千人もの客でごった返すカウンター付近に到着するが、人が多すぎて状況が掴めない。
「なんにも見えねえし」
弘斗は爪先立ちしてみるが、すぐに諦めた。
気性の荒い客の怒鳴り声が他の客を煽り、ざわめきは大きくなる。
「……ニ……ダサイ」
スピーカーから何か聞こえて来たが、三人には途切れとぎれでしか聞き取れない。
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