平凡

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  (頭が痛くなる。色々と考えても仕方ない。気は進まないけど、エヴァでも打とう) 駐車場に着き、高校時代からスロで貯めた金で購入した少し古めのスポーツカーへ乗り込む。 助手席へTシャツを投げる様に置き、キーを差し込んで回す。 心地よいエンジン音が春樹を落ち着かせる。 サイドブレーキを降ろし、ギアをニュートラルから1速にしてアクセルを踏み込んだ。 タイヤが微かな音をたて発車すると、すぐに駐車場からエンジン音が消えた。  
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