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おじいさんは15kmほど離れた赤坂に芝刈りに、お婆さんは山に洗濯に行きました。
なぜ山なのかというと山の上流の方がきっと水が綺麗だとおばあさんが思い込んでいるからです。
おばあさんは頭に洗濯物の入ったタライを載せ、やはり15kmの道を片道4時間半かけて歩きます。
棄てられた町を抜け、起伏だらけの砂漠を越え、賊共の潜む廃墟を気配を消してすり抜けます。
山の麓に着きました。15年前に廃止されたケーブルカーには目もくれず、おばあさんは山道を登っていきます。
それからさらにもう少し歩いて、やっと目的地の川にたどり着きました。
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