届け物

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「あちいな……。相変わらず校長話し長くね?」 今、俺達は体育館で暑さに耐えながら校長の話しを聞いている。 俺が話しかけたのはもちろん隣に体育座りしている良也だ。 「長いのはいつものことだろ?辛いなら羊でも数えてろよ。」 くっ……。 良也、いつもながらクールだな。 だが、今お前が言ったことは1つ矛盾している。 「良也、それは寝れないときに使う物で時間を忘れる物じゃないぞ?」 俺はしてやったり的な含み笑いで良也の矛盾をついた。 「だから、五月蝿いから寝てろってことだよ。」 な…に……。 そんな深い理由があったとは……。 良也、恐ろしい子。
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