届け物

15/25
前へ
/137ページ
次へ
うん、上がったな。じゃあ、閉めるか。 「ストップ!ストップ!私も来たってば!」 俺が玄関の戸を閉めようとすると優美の声が聞こえた。 外に視線を向けると自転車から降りている優美の姿があった。 「ふぅ……。疲れた。中に入っても良いかな?」 優美は俺の前までくると首を傾けながら話してきた。 「悪い気づかなかった。先に二階行っててよ。」 「うん、分かった。それじゃ、お邪魔します。」 優美はにっこりと微笑み家の中に入って行った。 さて、今度こそ。 俺は玄関の戸を閉めた。
/137ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加