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「いって~……。何も殴らなくても良いじゃないか。」
俺は誰に言うわけでもなく、そう呟きながらベットから出た。
「ん~!」
大きく伸びをすると頭に血が回ったかのように回りの音が鮮明に聞こえ始めた。
鳥の小さい鳴き声が聞こえる。
「今何時だよ……。」
そう言いながら時計を見るとまだ7時なのが分かった。
「泉も良也も物好きだなぁ。毎日7時に起こしにくるんだから。」
俺はそう言いながら壁に掛けてある制服を手にとり部屋の姿見の前に移動した。
茶色い髪の毛は寝ぐせで所々ハネている。
少し細い目には目やにがついていた。
「ああ、寝起き最悪……。」
俺は滝沢修、高校二年生ルックス普通成績普通。
「よし!頭は正常だな!」
……。
「いや、こんな事考えてる時点で正常じゃない気がしてきた。」
頭が正常に動いてるのを確かめる為に考えてる方が正常じゃないんじゃないか?
いきなり朝から鬱だね。
「ま、いっか!」
そして、俺は制服に着替えると居間に降りるため、ドアに向かった。
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