始まり

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大きいテーブルの扉側に座ってるのは神田良也。 髪が少し長く、整った顔に眼鏡。 コンタクトにすればジャ〇ーズも夢じゃないくらいのイケメンだ。 「別に良いだろ?減るもんじゃないし。」 良也は悪戯な笑顔でそう返してきた。 「そうそう、修君がいつも寝坊するのが悪いんだよ?」 良也のとなりに座る女の子は宮田泉。 茶色っぽい髪の毛を頭の後ろで縛っていている。 つまり、ポニーテールってやつだ。 こいつも顔が整っているからポニーテールがよく似合う。 「影で言ってる訳じゃないから良いでしょ?早くご飯食べて行きなさい?」 まあ、当然のごとく2人の前にいるのは俺の母親、滝沢楓である。 どこにでもいる口五月蝿い母親だ。
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