玲×京×流

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  ほっぺに固い感触 「ふほーしんにゅー」 「勝手に作った合い鍵勝手に渡してきたのはお前だろ」 俺が振り向くより早く 玲汰が持っていたそれが俺の膝に落ちた ラッピングも可愛らしい箱 「なにこれ」 「チョコ。世間が浮かれてるから」 「あぁ…今日なんにち??」 「14日だろ、俺が食うから貸して」 勝手に取り出した本数も残り少ないペットの飲み物を飲んでた 俺の隣に座って取り敢えずといったようにTVを見つめて 後は五月蝿いだけだ 珍しく興味も湧かない番組 ココアが飲みたい ホットココア 「れぇーた」 「ん??」 「ホットココア作って」 「はあー、自分でやれよ」 「作ってよ」 「…わかったよ」 文句垂れながらも数分で作って持ってきてくれた うんあったかいうまい 「いつもごくろー」 「お前俺が来る度にホットココアって言うよな」 玲汰が、その箱の中身を掴む 一番高い奴だったんだってそれ まぁ美味そうかな そのくずみたいな塊が だってチョコはあげたことも催促されたことも 一度だってないし 「ねぇ」 「あ??」 モシャモシャ 「京さん帰ってこないよ」 ココアの飲み過ぎで 甘い味覚に疎くなった 玲汰の口の中なら 甘く感じられんの?? 時間で交わすこともなく 肌を温かい手が這った 俺を愛してくれるなら 愛して愛して愛したい 俺は誰も愛してない . 京さん出てないのに京流と言い張る← 気付けば世間が浮き足立つこの日に暗すぎると思って連続突発的に書いたら見事に自虐的撃沈orz 皆様は良いバレンタインを.
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