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side reita
朝、いつも通りな時間に目覚めて、隣で寝た筈の京さんが居ないことに気付く
今日朝遅いはずたけど
まだ昨日の事がモヤモヤして部屋のものをすっ飛ばしてんのか
死んだ目して真っ暗の中でテレビ見てんのか
有り得ない本数の煙草を吸ってんのか
倒れてないことを願ってリビングへのドアをそっと開けると、なんて事ない平和な目の前の光景に拍子抜け
「おはよ」
いや訂正、ちょっと不気味な光景
「おはよ…ございますってか朝飯、」
「あぁ…食う??」
俺の部屋をガサ入れの如くめちゃくちゃにしたって罵られたってたまに殴られたって、俺にとっては問題じゃないし京さんがそうして在れるなら俺は騒ぎ立てないよ
お互い飲めない酒を横から渡して興味もないテレビを一緒に眺める
ただ、こうして普段作りもしない朝飯を突然テーブルに並べ出す京さんが好きなだけで
だから今日は、オムライスを作ってラップを掛けて帰りを待ってようと思う
「京さん」
「なん」
「これ殻入ってる
卵の」
「…黙って食えや」
end
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京さんの煙草設定が出てきちゃったから時代は割と昔なんだろう←
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