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帰り道、隣の蓮がさっきの事を話しだした。
「あの顧問教える気あんのかよ!」
「うーん…。どうなんだろね。いつも来ないし」
「いつでもさぼれるからいいけどな」
「さぼっちゃ駄目だよ」
「わかってるって。今んとこ8回しか休んでねーし」
「…………」
笑ってごまかす蓮を横目で睨むと、俊介はまたため息をついていた。
「どーした?合宿の事か?」
「…うん。あそこの海ってさ……で、出るらしいんだよね…」
「あん?何が?」
「えっと、あれだよ…」
一度深呼吸すると、一気に吐き出した。
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