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俊介が目を覚ますと、すでに日が傾いていた。
(蓮はどこだろ…)
さっき倒れた近くの木にもたれ掛かっていた。
その場所はつまり、洋館のすぐ近くで…
また気絶しそうになったが踏み止まった。
(やっぱり誰かいる…?)
視線を感じた俊介は、立ち上がると、洋館を正面から見た。
真ん中の窓に誰かいた。
人影は、俊介が見ているのに気付くと、壁や木をすり抜けて"真っ直ぐ"飛んで来た。
「あなたは見えるみたいですねぇ」
理解するのにかなりかかった。
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